リーグ戦10戦全勝で明治神宮大会に出場した明大が、延長10回タイブレークの末に立命大に敗れた。日本ハム1位大川慈英投手(4年=常総学院)が守備のミスも絡んで延長10回に5点を失い「負ける時は自分が打たれて負けるとわかっていたので、最後こういう形で終わってしまって本当に悔しい。『力不足』というのが本当にぴったりな言葉だと思います」と肩を落とした。
2-2の8回からマウンドへ。リーグ戦と変わらず抑えとして期待されたが、今回は同点の場面での登板。ロングリリーフも覚悟した。「気持ち的には気負いもなく。自分のイメージしていた感じに投げられた」と150キロを超える直球を主体に2イニングを無失点に抑え、打戦の援護を待った。
「強気に攻めることだけ考えて」と3イニング目に入ったが、自らのバント処理でミスが出た。一塁への悪送球の間に勝ち越しを許すと、なおも1死満塁で2番川端に直球を捉えられ、走者一掃の適時三塁打を浴びた。さらに二塁手・岡田がファンブルし、7点目を与えた。拮抗(きっこう)した展開から一転、延長戦で大量リードを許し、なすすべなく敗れた。
大川は「バント処理エラーからですが、自分の中で悪い流れができてしまっていたなという感じです。欲を言えば、もっと足を使って、ちゃんと投げられていれば」と悔しがった。わずかなほころびが大量失点を招く。大学最後の公式戦で手痛い授業料を払った。
常総学院から明大に進んだ4年間を振り返り「自分の中では全然いい思いができなくて、やっと春に少し結果が出た。秋のリーグ戦はよかったんですが、最後に打たれて負けるという。最後くらいは笑って終わりたかったんですが」と悔やんでも悔やみきれない。
この借りはプロの舞台でかえす。「真っすぐの強さや気持ちで押していくのは、もっと上げていきたい。打たれた球は精度が1つ2つ足りないので、どんな場面や相手でも、自分のピッチングを貫ける精度をつけていきたい」。紫紺のユニホームに袖を通して、自信を深めた4年間が終わりを迎える。「野球をする上での私生活、野球以外の部分が大事でした。そこをしっかりやっていれば、練習もしっかりできて、試合につながる、ということを強く学びました。『人間力』という部分をプロ野球でも示していきたい。新しく自分のアピールポイントとして使えていければ」と誓った。
▽明大・戸塚俊美監督(延長10回タイブレークの末に初戦敗退)「無駄なフォアボールとミスが勝敗を分けました。大学野球は4年生の力が鍵になることを痛感したシーズンでした」

