春季高校野球静岡県大会予選が、20日に県内12球場で開幕する。108校103チームが出場。勝ち抜き戦を突破した26チームに敗者復活戦の勝者13チームを加えた計39チームが、夏のシード権(上位16)が懸かる県大会に駒を進める。沼津商は、プロ注目で主将の後藤幸樹捕手(3年)が中心。チームを目標の県ベスト4に導く活躍を誓い、まずは開幕日に臨む沼津との初戦に向かう。(学年は新学年)
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沼津商の後藤が自覚十分で春の戦いに挑む。主将に扇の要、文字通りチームの中心だ。昨年は県大会に出場したが、1回戦で常葉大菊川にコールド負け。「去年悔しい思いをしている分、やってやろうという気持ちが強い。目標の県ベスト4まで絶対に行きたい」とよどみなく言った。
180センチ、86キロと体格に恵まれ、遠投101メートルに二塁送球タイムも1・85秒と強肩が光る。さらに50メートル5・9秒と足もある。1年夏は三塁手としてメンバー入りも、同年秋に小学生以来となる捕手“復帰”を決断。「一番投手を支えられるポジション。打者と駆け引きをして抑えていくのが好き」とのめり込み、順調に成長曲線を描いた。
可能性を秘めた大器の出現に、これまでプロ8球団が視察。夢の実現を目指す後藤にとっては、秋のドラフト会議に向けてアピールの場にもなる。「個人的には、部活動引退までに30本塁打という目標がある。チームの勝利を第一に、自分の結果も出していきたい」と目を輝かせる。
昨年11月には社会人チームの練習に参加。キャッチングや送球時の足の使い方、ストレッチ方法も教わりオフ期間に反復した。体作りにも励み、体重は入学時から約13キロ増えた。「股関節が柔らかくなって今まで止められなかった球を止められたり、打球速度も上がっている実感はある」。対外試合解禁となった7日の吉原戦で高校通算14本目のアーチをかけるなど、本番を前に手応えも得た。
1回戦は沼津と対戦する。「相手がどこであろうと向かっていくだけ。まずは初戦に勝って、勢いをつけたい」と後藤。守って打って、初戦から暴れる。【前田和哉】
◆後藤幸樹(ごとう・こうき)2008年(平20)5月9日生まれ、沼津市出身。小1から沢田少年野球団(現沼津ヒーローズ)で本格的に野球を始める。中学時代は三島シニア、Kボールの伊豆ベースボールクラブなどでプレー。右投げ右打ち。家族は両親、姉2人、兄。180センチ、86キロ。血液型A。
○…後藤とエース秋津奏空投手(3年)のバッテリーを中心に守備からリズムを作る。目標達成への鍵を握る右腕は、7日の吉原戦で6回1安打無失点。8日の沼津東戦では9回3安打10奪三振で完封と状態は上向きだ。チームとしても体作りに力を入れ、打撃向上を図ってきた。秋津は「守りのミスも減って、打線も意識して逆方向にも打てるようになってきた思う。楽しみです」。冬の成果を発揮して県4強を目指す。

