敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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13人でつないだ夏だった。芝浦工大付は2勝を挙げて4回戦へ進出。淑徳との一戦では0-11の5回コールドで敗れたものの、主将の小家光(3年)を中心に最後まで戦い抜いた。
新チーム発足時、3年生7人が抜け部員はわずか8人に。単独チームで出場できるか不安を抱えながらも、引退した3年生の協力も受けながら活動を続けてきた。小家は「数ある部活の中で野球を選んで入ってきてくれて本当にうれしかった」と、1年生5人が加わり、13人で最後の夏を迎えられた喜びをかみしめた。
小家には野球人生における転機があった。高校入学直後、大腸の病気で3週間の入院を経験。思うように体を動かせない子どもたちと同じ病棟で過ごし、「自分が全力でプレーすることで、少しでも勇気を与えられたら」と、野球を続ける意味を改めて実感した。
5回のマウンドを託され、2安打2失点。それでも最後まで腕を振り続け、「腕がちぎれても1点も取らせないという気持ちで投げた」と3つのアウトを取り切った。
卒業後は芝浦工大で野球を続ける。「まだできなかったことはたくさんある。大学で活躍できるように頑張りたい」。逆境を乗り越えてきた歩みを胸に、次の舞台へ進む。【栗林真菜】

