創部30年目で春夏通じて初出場する熊本代表・有明ナイン20人が、甲子園練習に参加した。守備練習を中心に約15分グラウンドで汗を流し、全員の「ありがとうございました」の声でグラウンドを引き揚げた。
30日の夕方には、選手と補助員、記録員の26人と高見一茂監督(46)、中野賢哉部長(42)の指導者2人の計28人で関西入り。28日に同県で最大震度7の地震が発生したが、当日は練習後で、各自が寮・自宅に帰宅し学校は全校生徒の安否の情報収集にあたり、部員も含めて全員の無事が確認された。
29日は練習ができる状況であったことから午前から夕方まで実施。万全の調整を終えて予定通り、30日午前中にバスで熊本・荒尾市内の同校を出発し、陸路で関西入りした。
主将の実田聡志内野手(3年)は「いい状態で臨めている」と話した。「準備はできています。いい表情でもできている」と仲間を見まわした。
同校周辺は大きな被害を受けなかったが、熊本代表としての意思は固い。「熊本県代表で目標のベスト8を目指して、全力プレーでやります」。指揮官も、「自分たちの野球をまずやろう。それを見て熊本の人が元気になってくれたら一番いい。一生懸命、元気な姿を届けられたら」。
指導者は日頃、ナインに「結果はあとからついてくる。今まで通りで」と口癖のように告げる。持ち前の守り勝つ野球を貫き、聖地から被災地に明るいニュースを届けていく。【中島麗】

