<高校野球熊本大会:熊本工5-4文徳>◇24日◇決勝◇藤崎台

 熊本工が延長10回に勝ち越し、4年ぶり20度目の優勝を飾った。決勝打を放ったのは、途中出場の工藤誠也内野手(2年)。延長10回2死一、二塁からフルスイングした打球は詰まりながらも中堅前にしぶとく落ちた。「打ち上げてクソッと思いましたが落ちてくれたので。自分だけのヒットじゃないです」と一塁ベース上で、スタンドの控え選手たちに向かってガッツポーズ。

 今大会は2年生の4番として迎えたが、3試合で10打数1安打と結果が出ずに控えにまわっていた。ベンチ外の選手が不振脱出のための練習につきあってくれた感謝のポーズだった。

 この日も7回に代打出場だった。「今大会はチームに迷惑をかけたので、甲子園ではまたしっかり4番を打ちたい」と4番奪回を誓った。