<高校野球熊本大会:熊本工5-4文徳>◇24日◇決勝◇藤崎台県営

 名門・熊本工が延長10回の激闘を制し、夏は4年ぶり20度目の甲子園出場を決めた。春夏通算40度目の甲子園。節目を飾ったチームの5番にどっかり座るのが1年生の高木栄志外野手だ。1点を追う2回に外角高め直球を中堅右に突き刺す1発を放った。「踏み込めば外角も真ん中になる。審判が腕をグルグル回していて本塁打と分かりました。気分はパラダイスって感じですね」とニッコリ。相手は春の九州大会で完全試合を達成した文徳・本田建都投手(3年)だったが同点の8、9回の打席では歩かされるほど警戒させた。入学1カ月でクリーンアップに座り高校通算3本塁打。今大会17打数9安打、チームトップの打率5割2分9厘を携え、甲子園に乗り込む。

 ◆熊本工

 1898年(明31)創立の県立校。熊本県立工業学校から51年に現校名。生徒数1187人(女子261人)。野球部は22年創部で部員数82人。甲子園は春20度、夏は20度目。夏は34、37、96年の3度準優勝。OBに元巨人の川上哲治氏、ロッテ伊東勤監督、広島前田智徳、中日荒木雅博ら。所在地は熊本市上京塚町5の1。飯川幸真校長。◆Vへの足跡◆

 

 

 2回戦8-1東稜3回戦4-0天草工4回戦5-0必由館準々決勝4-0熊本北準決勝7-0玉名工決勝5-4文徳