<高校野球青森大会:大湊7-5十和田工>◇14日◇2回戦◇はるか夢球場

 大湊が延長10回の末、シード校の十和田工を破り、4季ぶりの県大会初戦突破した。

 大湊が死闘を制した。8回裏、十和田工に3-4と逆転された。9回表にエース赤松雅也(3年)の左中間2点二塁打で再逆転。その裏1点を返され、延長に持ち込まれたが、10回表に古川恵慈(3年)の適時二塁打と相手暴投で2点勝ち越し。ケリをつけた。

 十和田工には春の県大会初戦で2-5で敗戦。見事雪辱した。昨年は夏、秋と青森に初戦で敗れた。投げては8回2死二塁から救援、1安打1失点の赤松は「2年連続で同じ相手に2敗するわけにはいかない。意地で勝った」と胸を張った。工藤公治監督(42)は「泥臭く、粘り強く。これがうちの野球」という。

 下北半島の地理的ハンディをはね返してきた。21世紀枠の青森県推薦校に3度選ばれた。09年夏は決勝で青森山田に、12年夏は準決勝で八戸学院光星(甲子園準優勝)に善戦。甲子園に近づいた。タフな試合に勝ち、下北の雄が復活ののろしを上げた。赤松は「目標はもちろん、下北から甲子園!

 です」と声を張り上げた。【北村宏平】