<明治神宮大会:浦和学院10-0東海大四>◇16日◇高校の部準々決勝◇神宮

 東海大四(北海道)は、関東王者の浦和学院(埼玉)に6回コールドで完敗した。昨年のセンバツを制した強豪相手にミスを連発し、攻守とも実力を発揮できないまま、4強入りはならず。選出濃厚な来春の甲子園へ向け課題を残した。

 「浦和学院」という名前が、知らぬ間に東海大四ナインを苦しめていた。守備では1歩目が遅れ、攻めても思い切った走塁が出来ない。大脇英徳監督(39)は「最初から気持ちの面で負けていた。これでは、全国では勝てない」。3失策2捕逸という数字以上に、記録に残らないミスが重なり、足かせとなった。

 2回、先頭打者の強いゴロを一塁手がはじき(記録は内野安打)、捕逸もあり、エース大沢志意也(2年)が後続に右前適時打を許した。この回だけで2失策の3失点。小川孝平捕手(2年)は「初回から配球を読まれているという感覚はあったけど、修正できなかった。相手は名門中の名門。自分たちの準備不足を痛感した」と悔しさをにじませた。

 全国舞台では、77年明治神宮大会で早実(東京)を下して以降、関東勢相手に8連敗。来年のセンバツへ、明確な目標が出来た。「浦和学院を超えられるよう努力をすることです」。小川の目は、すでに厳しい冬のトレーニングへと向いていた。【中島宙恵】