13日、札幌、旭川両地区で夏の高校野球地区予選の組み合わせが決まった。3日に行われた春の全道決勝の余韻もさめやらぬうちの抽選会にも、春の全道王者・東海大四の伏見寅威主将(3年)からは「春の優勝はとっくに忘れた」と“リセット”宣言が飛び出した。

 「優勝の翌日にはもう忘れていた。今では誰も覚えていないですよ」。大げさにも聞こえる言葉が夏への姿勢を物語っていた。テングにならず勘違いせず、の意識がそこにはある。「逆に学校の先生たちが大喜びして、その空気に流されないようにと思いました」と伏見は冷静に口にした。

 夏は春の続きという考えでいる。25日の初戦に向け、伏見は「春の最初の試合から8つ目の試合。夏の最初というふうにはとらえていない」と言った。あくまで自然体で甲子園を取りにいく。