<高校野球大阪大会>◇22日◇2回戦

 天王寺商が山本に3-13(6回コールド)で敗れ、1973年以来、38年連続で初戦敗退となった。天王寺商はエースの市田拓也投手(3年)が12三振を奪う力投だったが、味方守備の乱れなどで失点を重ねた。市田は昨冬からの走り込みで、10キロ以上球速がアップ。130キロ台の直球を右打者外角にコントロールし、序盤は初回の3失点にとどめた。3回にはバットでも適時打を放ち、一時は2-3と1点差まで追い上げたが、悲願の1勝は遠かった。

 2012年には東商、市岡商と統合するため、天王寺商の名前で迎える夏は、来年が最後になる。これに先立ち、来年3月で定年を迎える吉原孝博監督(59)は、今年が最後の夏の可能性は高かった。吉原監督は「(市田は)よう投げてくれた。(3得点は)あの子らが僕にくれた3点やと思う」と話していた。