“昼男”はやっぱり強かった。日本ハム山崎福也投手(31)が自己最多に迫る137球を投げ、9回8安打1失点の完投で、チームトップの4勝目を挙げた。シーズン2完投は10年目で初。昨季オリックスで両リーグ最多7勝を挙げた得意のデーゲームに今季初登板し、本領を発揮した。チームは今季2度目の4連勝で19年8月6日以来、1743日ぶりに貯金6とし、首位ソフトバンクとのゲーム差を3・5に詰めた。

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ガラス張りの中堅方向から差す陽光を背に、山崎が快投を披露した。9回2死、渡部を外角低めの宝刀チェンジアップで空振り三振。両拳を強く握り雄たけびを上げ、先制打の女房役伏見とハイタッチして喜んだ。今季初登板のデーゲームで初のシーズン2度目の完投勝利。「(昼に強いと)知ってたんですけど、あんまり好きじゃなくて(笑い)。やっぱり、ゆっくり寝たいので」と笑顔で振り返った。

指揮官の“Vサイン”に鼓舞された。7回を投げ終わると、ベンチで新庄監督が指を2本掲げて“あと2回”の合図。8回もしっかり無失点で抑えると、今度は人さし指1本で“あと1回”のサイン。「ベンチに戻るたびに監督の指が減っていくのを見てテンションが上がりました」。指揮官も「アイコンタクトで語れるようになってきた(笑い)。頼もしい」。自己最多の138球に迫る、137球の熱投で9回を締めた。

この日の朝、オリックス時代からバッテリーを組む先輩伏見に、初めて誕生日プレゼントを贈った。12日が誕生日も、他の選手が祝っているのを見て気がついた。「僕も何かあげないとまずい」とオフの13日に買い物に出かけ「奥さんと2人で使えるように」と、高級ブランケットを購入。伏見は「今までなかったので、びっくり。試合も勝てて、いい日になりました」と感謝した。

今季初の平日デーゲームには2万4000人を超える観衆が集まった。学校単位の団体客も多く、子どもたちの声援が目立った。「どれくらい入るのか不安もありましたが、これだけ来てくれて本当にうれしかったし力になりました。違う声の色も、またいいですね。どんどん来てほしい」。夜3勝、昼1勝。昼夜問わずのフル回転で、勝利を積み重ねる。【永野高輔】