<高校野球西東京大会>◇13日◇3回戦

 名門早実から今年もスーパールーキーが登場した。背番号16の八木健太郎投手(1年)が初戦の武蔵丘戦に初先発し、6回を1安打に抑えて公式戦初勝利を挙げた。八木は「1球1球、気持ちを込めて投げられました」と振り返った。最速138キロの速球にスライダーを交え、つけ入るスキを与えなかった。6回2死まで無安打。8三振を奪った。初戦に起用した和泉実監督(48)は「直前の練習試合で良かった。テンポがいいし制球が乱れない。安心して任せた。過去の1年生と比較しても遜色(そんしょく)ないデビュー」と話した。

 身長は176センチで飛び抜けた体格ではないが、中学3年時にはシニアリーグ全日本代表で全米選手権に出場、MVPに輝いた球歴を持つ。同校が斎藤佑樹投手(早大)を擁して全国制覇した06年、当時小学校6年生だった八木は甲子園を訪れていた。あれから4年、八木が「甲子園で優勝」という目標へ第1歩を踏み出した。