<高校野球新潟大会>◇28日◇決勝

 第1シード新潟明訓が、11-6で昨夏甲子園準優勝の日本文理を下し、3年ぶり6度目の夏切符をつかんだ。

 チーム打率3割5分3厘の打線が1回から爆発した。1、2回と2得点ずつ重ね、1点を追う5回には相手の失策も絡んだが、7番西山尚志外野手(3年)の左翼線二塁打から5連打。約20分の間に6点を積み重ねて逆転。左中間に適時三塁打を放った9番の神田健太投手(3年)は「大振りせず、逆方向を意識した」。試合前に、選手間で「逆方向」を徹底した結果だった。佐藤和也監督(53)は「(11点目となる)7回の神田の一打が大きかった」と満面の笑みで話した。

 毎年12〜2月、1メートルぐらいある積雪の中をかき分けるダッシュを行い、下半身を強化してきた。春からの県内公式戦では10連勝。今大会は6試合で50得点をあげた。

 目指すは、打ち勝つ野球で「全国制覇」。神田は「打撃のチームだけど、失点を抑えてこの先(甲子園)も勝ち続けたい」と先を見据えた。【峯岸佑樹】