9月4~10日(日本時間同5~11日)の本拠地7連戦で、エンゼルス大谷翔平投手(29)の姿をファンは見ることができなかった。
10日ガーディアンス戦の試合前には、エンゼルスタジアム内の2階に設置されている大谷の巨大フィギュアと特注の甲冑(かっちゅう)をバックに、記念撮影を行う日本人ファンが多くいた。
6日間の旅行で米国を訪れた東京都在住の渡部泰治さん(64)は6月にチケットを購入。エンゼルスタジアムで待望の初観戦だったが、「(8月1日が期限だった)トレードを乗り越えて、もしかしたら投げる姿が見られるかもしれないと思っていたら、右肘をケガしてしまった。なら打者で見られるかな、と思っていたんですけど、ついに何も見られなかった」と、残念そうに振り返った。
夫婦そろって、大谷のユニホームを着用。知人から拝借したものだが、応援ボードも持参して準備万全だった。大谷の魅力について泰治さんは「ファンサービスもそうですし、ことあるごとに相手を常に気遣うような、そういう人間的な魅力もある」と語り、夫人の万里さん(62)は「人から愛されるキャラで、私たちの世代にとっては、みんなの自慢の息子みたいな感じだと思います」と笑った。
この日は、バックネット裏から近い内野席で試合を見届けた。左打席に立つはずだった大谷が見やすい最高の場所だった。結局、大谷は代打でも出場できなかった。泰治さんは「彼は野球小僧なんだと思うけど、無理しないで、長くなるかもしれないけど体をしっかり休めてもらいたい」と案じ、最後に、夫婦そろって願いを込めた。「また、二刀流を見せてもらいたい。もう1回、見に来たいし、リベンジしたい」。何度もはい上がる二刀流を、ファンは温かく見守っている。




