2025年も残すところあとわずかとなりました。今年もメジャーリーグでは多くの選手が現役引退しました。その中にはドジャース大谷翔平投手と一緒にプレーした選手もいます。

まずは何と言っても将来の殿堂入り候補クレイトン・カーショー。ドジャース一筋18年間で通算223勝96敗、防御率2.53、3052奪三振をマーク。14年ナ・リーグMVPをはじめ、サイ・ヤング賞も3度受賞。12年には慈善活動などを表彰するロベルト・クレメンテ賞にも輝きました。

17年オフに大谷のドジャース入団交渉に参加しましたが、大谷は結局エンゼルス入り。かつては“因縁”とも言われていましたが、昨年からチームメートになると「誰も彼にはなれない。本当に尊敬している」と大絶賛。大谷も「毎日が見ていて勉強になるところばかり」とリスペクト。2人の関係は変化しました。

今年7月にメジャー史上20人目の通算3000奪三振を達成。ワールドシリーズ第3戦では延長12回に登板し、2死満塁の大ピンチで無失点。チームの勝利に貢献し、最後は自身3度目の世界一で花道を飾りました。2人は名門チームを支えた両雄として、後世に語り継がれることでしょう。

クレイトン・カーショー(撮影・菅敏=2025年10月)
クレイトン・カーショー(撮影・菅敏=2025年10月)

次にエンゼルス時代の女房役だったマーティン・マルドナド捕手。18年エンゼルス入団1年目にバッテリーを組み、良き兄貴分でありパートナーでした。しかし、その年7月末にアストロズへ移籍。大谷は「個人的にすごい残念です」と別れを惜しんでいました。

その後は対戦相手となり、故意死球などで不仲説もささやかれましたが、メジャー15年間で7球団に在籍。22年アストロズで世界一に輝き、通算3度もノーヒットノーランを演出。また、23年WBCプエルトリコ代表でもノーヒッター継投をリード。「15年間最高の舞台でプレーできた」と振り返っていました。

大谷翔平の元同僚のマーティン・マルドナド(左)(撮影・菅敏=2025年3月)
大谷翔平の元同僚のマーティン・マルドナド(左)(撮影・菅敏=2025年3月)

それとエンゼルスで同期だったデービッド・フレッチャー内野手。大谷と同じ18年エンゼルスでデビューし、同い年でもあり1年目から大の仲良しでした。23年東京ドームでWBCイタリア代表として侍ジャパンの先発大谷と対戦した時は「仲良し対決」として話題になりました。

エンゼルス時代に新人の年からレギュラーとして共に戦ったのは、主砲マイク・トラウトとフレッチャーの2人だけ。しかし、23年オフにブレーブスへ移籍し、マイナーで投打二刀流を目指すも良い結果を得られず。結局、今季限りでの現役引退を余儀なくされました。

デービッド・フレッチャー(撮影・菅敏=2023年9月)
デービッド・フレッチャー(撮影・菅敏=2023年9月)

もう1人、紹介せずにはいられないのがブレット・フィリップス外野手です。義父は元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン氏。20年ワールドシリーズで劇的な逆転サヨナラ打を放ったのが印象的。また、ときおり敗戦処理で登板してファンを笑わせ、自称「アメリカン・オオタニ」として人気もありました。

その後、23年エンゼルスに移籍し、ホームランセレブレーションで大谷にかぶとをかぶせて盛り上げた、お祭り男として存在感を発揮。球場を活気付けるエンターテイナーでしたが、24年以降メジャー出場がなく、今季は独立リーグでプレー。ついに「13年間のプロ生活を終えてスパイクを脱ぐ時が来た」と宣言しました。

ブレット・フィリップス(撮影・菅敏=2023年9月)
ブレット・フィリップス(撮影・菅敏=2023年9月)

大谷のチームメート以外では、16年カブスで108年ぶり世界一の立役者となったアンソニー・リゾ一塁手、14年カブスで和田毅投手との争いに勝って先発ローテーション入りし、メジャー12年間で通算105勝を挙げた「ザ・プロフェッサー」ことカイル・ヘンドリクス投手も現役生活に別れを告げました。

彼らの輝かしい功績に敬意を表し、新たな人生の門出を祝い、“Thanks for the memories”(素晴らしい思い出をありがとう)。

アンソニー・リゾ(撮影・菅敏=2023年4月)
アンソニー・リゾ(撮影・菅敏=2023年4月)

【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)