ヤンキースの新戦力が手足口病に感染していたことが判明し、周囲をざわつかせている。ヤンキースは先月26日、ブルージェイズとのブランドン・ドルーリー内野手とビリー・マッキニー外野手と交換に今シーズン10勝を挙げていた左腕JA・ハップ投手を獲得した。移籍直後の30日にはロイヤルズ戦に先発し、6回を3安打に抑え11勝目を挙げている。

 新天地で順調なスタートを切ったかに見えたハップだったが、31日ヤンキースタジアムにいた夕方、トレーナーに手に水疱が出来ていると伝え、地元の病院に送られると手足口病と診断されたということだ。手足口病は口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れ、1~3日間発熱する病気で、夏場に流行する。患者の8割が5歳未満の小児だがまれに大人も感染するということだ。

 実はニューヨークのMLBチームで手足口秒病に観戦したのはハップ2人目で、メッツのノア・シンダーガード投手がこの病気で7月22日に10日間の負傷者リスト入りしていた。シンダーガードはオールスターブレイクに子供とキャンプに行った際観戦したと見られている。シンダーガードは1日に復帰した。

 ハップだが、トレードされてニューヨークに飛行機で移動した際に感染したのでは、というのがヤンキース側の唯一の推論だ。しかしブライアン・キャッシュマンGMは「誰も本当の答えを知らない、あくまで憶測だ」とコメントしている。

 またキャッシュマンGMはハップの症状は軽微で負傷者リスト入りさせるほどではなく、まだ最終判断ではないが4日のレッドソックス戦で先発できるだろうとした。

 手足口病は飛沫感染や接触感染することからチームは選手たちを感染から守るため、クラブハウスや教養エリアの周囲に手指の消毒剤などを設置したということである。またハップが先発できない場合にはツインズから月曜日に獲得したランス・リン投手やトリプルAにいるルイス・セッサ投手を起用する可能性も示唆している。感染予防と選手起用の両面で「私たちは必要な予防策をすべて講じている」とキャッシュマンGMは語っている。

 意外な病気がこれ以上シーズンに影響しないといいのだが。