カブスがベン・ゾブリスト選手不在のままシーズンを戦い続けなければならない可能性に直面している。

2006年にデビルレイズでメジャーデビューを果たしたゾブリストはスイッチヒッターで捕手以外どこのポジションでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍してきた。カブスには2016年から加入しその年のワールドシリーズ制覇にも貢献している。最近は左右翼手と二塁手として起用されることが多く、今シーズンも5月6日まで26試合に出場し、打率2割4分1厘、12打点を記録していた。

が、それ以降個人的な理由で3週間以上も欠場が続いているのである。ゾブリストに何が起こっているのか。妻で歌手のジュリアナ・ゾブリストとの離婚が理由のようだ。ベンはテネシー州で、ジュリアナはイリノイ州で離婚届を提出したのである。報道ではベンが「彼女が一緒にいることが不可能になるような不適切な婚姻行為で有罪となった」と述べたという。一方ジュリアナは「相容れない違い」があったとしており、さらにSNSで「ハイ。自分はまだここにいます。ちょっと気になっていますが、私はまだここにいます」という投稿をしている。

理由が理由だけにゾブリストがいつ復帰できるかまったくわからない状態が続いているのだ。これに対し地元紙シカゴ・サンタイムズは現地28日記者団がジョー・マドン監督に今シーズン戻ってこないと思っているのかと質問したところ、「そのように考えなければならない」と答えたと伝えている。さらに「そうでないことを願っている。しかし、現時点で彼が復帰を選んだとしてもスピードを取り戻すのに時間がかかるだろう。我々は彼が不在となる精神的な準備をしなければならない」と話し、シーズン中に復帰できないことへの備えを示唆した。

またチームメイトのカイル・シュワーバー外野手は「ベンは常にチームの大きな部分を占めてきた。彼はいつもそこにいて、プロフェッショナルな打席を見せる男だった。彼は連絡役でもあったから、彼がここにいないのはとても寂しい。しかし自分たちは自分たちの仕事をしなければならない。でも彼はいない」と話し、ゾブリスト不在を嘆いたということだ。

カブスは29日現在、ナ・リーグ中地区でブルワーズに0.5ゲーム差をつけ首位にいる。このままプレーオフへと突き進みたいところだが、長い残りシーズンを考えるとゾブリストの不在が影響を生むことになるかもしれない。