オールスターゲームも終わり、シーズン後半が始まる前にこれまでの各地区の状況を見てみたい。

まずア・リーグだが、3地区とも独走といえないまでも頭一つ出たチームがある状態となっている。東地区ではヤンキースが57勝31敗で首位となっている。2連敗してオールスターブレイクに突入したが、最後の10試合は7勝3敗と好調を維持している。2位は6・5ゲーム差でレイズ、3位レッドソックスも49勝41敗と勝ち越している。深刻なのが最下位のオリオールズで27勝62敗と両リーグの中で最も勝ち星が少ない。

中地区の首位はツインズが56勝33敗で2位のインディアンズに5・5ゲーム差をつけている。3位のホワイトソックス以下は負け越してる状況で巻き返せるか。

西地区はアストロズが57勝33敗で首位。7・5ゲーム差をつけられているアスレチックスだが、50勝41敗。3位のレンジャーズも48勝42敗となっている。

さらにワイルドカード争いでは52勝39敗のレイズが首位にいるものの、42勝44敗のホワイトソックスまで10勝差圏内に7チームがひしめき合っている状況で混沌としている。

一方、ナ・リーグは各地区で大きく状況が異なる。東地区はブレーブスが54勝37敗で2位のナショナルズに6ゲーム差をつけている。そのナショナルズだが47勝42敗で、3位のフィリーズは47勝43敗、わずか0・5ゲーム差という状況だ。

大混戦となっているのが中地区だ。首位のカブスは47勝43敗、2位のブルワーズは47勝44敗。0・5ゲーム差だ。さらに3位カージナルスと4位パイレーツは共に44勝。首位との差はわずか2ゲーム、2・5ゲームである。最下位レッズも41勝46敗で、首位との差は4・5ゲームである。もつれたままシーズン終盤を迎えることになるだろうか。

対して、ドジャースの独走状態となっているのが西地区だ。60勝32敗、勝率6割5分2厘は両リーグトップの成績である。2位のダイヤモンドバックスは46勝45敗でわずかに勝ち越してはいるものの首位との差は13・5ゲーム。3位のパドレスから最下位ジャイアンツまでは似たような勝ち星となっており、それがドジャースの独走を許す原因となっている。

ワイルドカードはやはり混戦模様で、47勝のナショナルズがトップにはいるが、メッツまで40勝を挙げているチームが11もある状況だ。

果たして後半戦で前半好調だったチームが調子を維持することができるか、それとも巻き返して躍進するチームが出てくるのか、興味津々である。