いよいよMLB2022シーズンも大詰めとなった。各チーム、残り10試合未満となる中、現地28日終了時点でのプレーオフ争いの状況を見てみたい。

まずア・リーグだが、全3地区で優勝チームが確定している。東地区ではヤンキースが95勝を挙げ、中地区ではガーディアンズが86勝で新チーム名での初優勝、西地区は102勝でアストロズが地区優勝だけでなく、プレーオフで有利となるリーグトップ成績に向けて最有力となっている。

一方、ワイルドカード争いでも有利不利が出ている。3チームが進出できるがトップにいるのは87勝のブルージェイズで、2位が85勝のレイズ、83勝のマリナーズが3位となっている。

4位以下で進出の可能性を残しているのは3チーム。オリオールズは80勝で4位、マリナーズとの差は3.5ゲームだ。同地区でワイルドカードを争うレイズとの対戦が残っていないのがどう働くかが注目される。残る76勝のホワイトソックスと75勝のツインズはまさに首の皮一枚といった状況で、非常に厳しい。

対して、ナ・リーグでは2つの地区で優勝が決まっている。中地区は90勝を挙げているカージナルスが決め、西地区は106勝を挙げているドジャースが、既にリーグ最高勝利数を確定させた。

激戦になっているのが、東地区だ。ブレーブスとメッツが共に97勝58敗で並ぶ。共にプレーオフ進出は決まっているが、優勝争いはまったく見えない。しかも30日から直接対決3連戦が残っているのだ。まさに天王山となりそうである。メッツの本拠地シティフィールドでの開催だ。

ワイルドカード争いも熾烈(しれつ)な状況だ。ブレーブスとメッツは13ゲーム差をつけている状況で、どちらのチームが地区優勝を逃してもプレーオフには進出できる。一方2位は86勝のパドレスで、3位83勝のフィリーズとは2.5ゲーム差、さらに4位ブリュワーズは82勝でフィリーズと1.5ゲーム差なのである。それぞれ地区が違うため、この3チームは直接対決がない。さらに東地区のフィリーズはブレーブスとメッツとの対戦も残していない。このことがどう影響するだろうか。

どんな結末が待っているのか、最後の激戦に目が離せない日々が続きそうだ。