レンジャーズは7日、ダルビッシュ有投手(28)に右肘内側側副靱帯(じんたい)の部分断裂が見つかり、修復手術の可能性があると発表した。

 6日に磁気共鳴画像装置(MRI)による精密検査を受けて判明した。10日にニューヨークで別の医師の診察を受け、治療方針を決める材料にする。手術となれば今季の登板は絶望的となる。

 ダルビッシュ投手は球団を通じ「もし今季プレーできないようなら、残念。最終決断をする前にセカンドオピニオンなど、すべての可能性を探りたい」などと英語で談話を出した。

 昨季は8月に右肘の炎症で戦列を離れ、残りのレギュラーシーズンに登板しなかった。オフに入った12月から投球練習を再開。キャンプインしてから順調な調整ぶりを見せていたが、オープン戦初登板となる5日のロイヤルズ戦で右上腕三頭筋の張りを訴えて予定より早い1イニング、12球で交代していた。

 昨年はヤンキースの田中将大投手が7月に右肘靱帯を部分断裂。約2カ月半のリハビリで戦列に戻っている。通称トミー・ジョン手術と呼ばれる靱帯修復手術を受ければ、一般的に復帰まで1年以上かかる。

 ダルビッシュ投手は2012年に6年契約でレンジャーズ入り。通算成績は83試合で39勝25敗、防御率3・27。13年に最多奪三振のタイトルを獲得し、3年連続でオールスター戦メンバーに選出されている。