マーリンズのイチロー外野手(41)が、ロッキーズ戦で今季5個目の盗塁に成功し、メジャー通算500盗塁まであと8と迫った。7回1死で代打に起用され、9球を粘って四球出塁。次打者ゴードンの初球に二盗を決め、これが通算492盗塁目となった。試合前には95~97年までオリックスの同僚で、ともに日本一を経験した「D・J」ことダグ・ジェニングス氏が本拠地を訪れ、十数年ぶりに再会した。相手捕手の悪送球を誘って一気に三塁まで進んだように、当時と変わらぬイチローの俊足ぶりに同氏は「足も全然変わらない」と感心した。

 イチローは「僕はこっちにきて外国人になったわけだし、彼は向こうでそういう思いもしたでしょう。やっぱりやさしい気持ちになれるというか、痛みとかが分かるでしょ。きっと」と、再会をしみじみと喜んでいた。(マイアミ=水次祥子)