7回には6番手右腕ウィルソンから左前打を放ち、守備では4回から中堅に移り、2度の守備機会も俊敏にこなした。いきなり7回までと長いイニングをプレーしたが「思ったよりも(疲れは)感じてないんだよね。やっぱり気持ち入ってるからかな。いつもの実戦の初戦とは違う。それだけ、前倒ししてやってきたっていうのもある」と自信をつかんだ。ヒンチ監督は「良かった。今日のような働きを彼から期待している」と満足そうだった。

 前日25日には、侍ジャパンがソフトバンクとのオープニングマッチで0-2と完敗。「ニュースで見ました」という青木は、打線がわずか4安打に終わったことを質問されると「まあやっぱりその辺はチェックしてますけど。気になるところだし」とだけ話した。試合前にはベネズエラ代表でタ軍主砲のカブレラと談笑し、WBCについて代表との合流時期などを話したという。

 青木は、今日26日も敵地でのブレーブス戦に出場し、試合後に最寄りの空港に直行し帰国。28日には日本に到着し、3月2日にいよいよ侍に合流する。【水次祥子】

 ◆青木のWBC ヤクルト時代の06、09年に出場し、大会2連覇。06年は1、2次リーグで控えだったが、韓国との準決勝、キューバとの決勝ではスタメンで起用。09年は全9試合に3番でスタメン出場し、2次ラウンドのキューバ戦では日本人初の1試合4安打。大会トップタイの12安打、チームトップタイの7打点をマークし、松坂、岩隈とともにベストナインに選ばれた。