アストロズ青木宣親外野手(35)が3日(日本時間4日)、レンジャーズ戦に「9番左翼」で出場し、3打数1安打で、日米通算2000安打まであと5本に近づいた。4回表の第2打席、外角低めの変化球にうまくバットを合わせ、二遊間へ転がして7打席ぶりの安打とした。

 凡退した他の2打席にも、確かな手応えがあった。第1打席の遊ゴロ、第3打席の右飛とも、青木の感覚では紙一重の誤差による凡打。「タイミングもしっかり取れるようになってきました。何とかつかみたいんですけど、少しの差。ただ、内容がだんだん良くなっているのは感じます」と表情は明るい。

 海を隔てた日本球界からの一報も、発奮材料となった。前日3日に通算2000安打を放った中日荒木とは、08年北京五輪の際、「2番荒木」「3番青木」で一緒に戦った間柄。荒木の達成までの足跡はインターネットなどで「チェックしていた」ほどで、ひそかに励みにしていた。次は青木の番。「とにかく1本でも多く、という気持ちですね」と意欲的だ。

 ア軍は今季最長の9連勝を飾り、30球団最速で40勝(16敗)に到達した。「何か信じられない、強すぎて。今のところ、負けそうな要素、雰囲気がないような気がします」と、チームもベストの状態。ヒンチ監督をはじめ、同僚や関係者も青木の記録を認識しており、達成へのムードは日増しに高まってきた。(アーリントン=四竈衛)