ヤンキース田中将大投手とレンジャーズ・ダルビッシュ有投手のメジャー初の投げ合いは、互いに譲らぬ白熱の投手戦を展開。ともに三塁を踏ませぬ好投で無失点に抑えてマウンドを降り、勝敗は付かなかった。

 降雨のために試合開始が1時間42分遅れたが、田中は1回に2三振を奪う好調な立ち上がり。ダルビッシュも先頭のガードナーに安打され1死二塁のピンチを招いたが、後続をきっちり抑えて切り抜けた。

 田中は3回に不運な当たりと捕逸などで無死一、二塁とされたが、味方の好守で無失点に抑えると、4回からボール球をうまく振らせる投球で7回まで4イニング連続で3者凡退に仕留める完璧なピッチング。8回に3安打目を浴びたが、9個目の三振を奪い、得点を許さぬままマウンドを降りた。投球内容は8回100球を投げ、3安打無失点9三振2四球で、防御率は5・74。

 ダルビッシュはヤンキース主砲ジャッジを、第1打席でカーブ、第3打席では速球で空振り三振に仕留めるなど無安打に抑え込んだ。6回からは4者連続の三振を奪い今季3度目の10三振をマーク。こちらもスコアボードに0を並べて2番手にマウンドを譲った。投球内容は7回88球を投げ、2安打無失点10三振無四球で、防御率は3・12。

 試合は9回表にレンジャーズが1死一、三塁から捕逸で均衡を破ったが、その裏、ガードナーが同点ソロを放ち延長戦へともつれ込んだ。そして10回裏、田中を好守でもり立てた三塁手トレイエスが2死一、三塁からサヨナラ打を放ち、ヤンキースが2-1で勝利した