ヤンキース田中将大投手(28)がホワイトソックス戦に登板し、5月8日のレッズ戦以来、51日ぶりの白星で今季6勝目(7敗)を挙げた。

 危なげない立ち上がりから、2回は2死満塁の状況に陥ったが、最後は遊ゴロに打ち取りピンチ脱出。5回には連打と四球で無死満塁のピンチとなり2番カブレラに2点適時左前打を許したが、次打者を遊ゴロゲッツーに打ち取り、それ以上の得点を与えなかった。

 速球はこの日、最速97マイル(156キロ)を4度マーク。田中は今年4月8日のオリオールズ戦で、球場表示としては自己最速の97マイル(テレビ中継の表示では98マイル)を記録しており、この日の球速は球場表示としては自己最速タイとなった。

 6回、101球を投げ6安打、3四死球、5三振で2失点(自責2)だった。

 チームは故障者が続出し打線には新人3人が名を連ねたが、この日に昇格したばかりのミゲル・エンドゥハー内野手(22)がDHで先発し4打数3安打4打点と活躍。打線全体も爆発し、大差で勝利した。

 田中は「ちょっと風が強くてスライダーの制球が定まらなかった。何とか風も読んで、コントロールして投げたいなと思ったんですけど、風が強いしあまりそれがうまくいかずに、スライダーは自分の投球の軸となる球なので、少しそういう部分で苦しいところありましたけど、何とか粘って6イニング、何とか形にできてよかったと思います」と話した。