ヤンキース田中将大投手(28)がレイズ戦で今季21度目の先発マウンドに上がり、自己最多の14奪三振で今季8勝目(9敗)を挙げた。

 レイズは今季2度対戦しいずれもKOされた相手だったが、この日は変化球のキレ、制球ともに優れ、立ち上がりから三振の山を築いた。初回の先頭打者から2回途中まで5者連続空振り三振を奪い、6回の3人目の打者に中前打を許すまで打者17人に対し無安打無四球のパーフェクト投球。7回には2死無走者で4番デューダにソロ本塁打を浴びたものの、8回まで109球を投げ2安打、無四球、1失点(自責1)で14三振だった。

 勝利投手になったのは7月3日のブルージェイズ戦以来、25日ぶり。無四球で14奪三振以上を記録したのは、15年にマイケル・ピネダがマリナーズ戦で16奪三振をマークして以来、球団史上2人だった。

 チームはこれで5連勝し、1カ月ぶりにア・リーグ東地区の首位に返り咲いた。

 田中は、思い通りに三振が取れた試合だったかと聞かれ「結果的に三振にはなりましたけど、三振を取ろうというよりは、きちっと自分の狙ったところに投げるという気持ちの方が強いので、あくまでも結果ですね。取れることに対してはすごくいいですけど。今日はうまくボールは操れていたと思います」と話した。