アストロズ青木宣親外野手(35)は、ブルージェイズへの移籍が決まった。

 世界一を狙うドジャースへトレードされたダルビッシュと対照的に、青木宣親外野手(35)はア・リーグ勝率1位アストロズから、ア東地区最下位ブルージェイズへの移籍となった。ア軍ではエース左腕カイケルが今季2度も故障者リスト入り。プレーオフを見据え、ブ軍から左腕リリアーノを獲得。青木は交換要員として若手有望株ヘルナンデス外野手とともに、メジャー6球団目の移籍となった。

 通告を受けた約1時間後、ぼうぜんとした表情で本拠地球場に現れた。慌ただしく荷物をまとめると「ダルがどこに動くのかなと思っていたら、俺だったからびっくりした。まさか自分がこういうふうになるとは思わなかった」と明かした。ダルビッシュ移籍会見の2時間前のことだった。

 ア軍では11人が2桁本塁打を記録。青木の出場機会は限られていた。とはいえブ軍でも定位置獲得は難しい。10年から2年連続本塁打王のバティスタが右翼、好守のピラーが中堅を占め、青木は今季10本塁打のピアースらと左翼を争う。

 ギボンズ監督は「粘りのある選手だってことはよく知ってる」と言いつつ、起用法は「まだ決めていない」とした。青木は「前向きに捉えている。出場機会が増えるように、また一生懸命やっていきたい」と抱負を述べた。