イチロー外野手が所属するマーリンズの主砲スタントンが5試合連続本塁打をマークし、シーズン43発の球団新記録を樹立した。

 メジャー屈指のパワーを誇る右打ちの27歳は、1回に「いけるぞ、いけるぞと自分に言い聞かせて」いたそうで、左越えに先制の2ランを打ち込む。本塁打王争いで2位以下を大きく引き離し、2014年以来のタイトル獲得へ突き進んでいる。

 週間MVPに選ばれるなど、後半戦は29試合で17発とハイペースだ。前日には通算250号を記録。球団の資料によると、941試合目での到達は史上6番目のスピード記録で「尊敬されている人たちと比べられて、すごく特別な気分」と地元メディアに語った。

 好調の原因は2カ月ほど前から打撃フォームを変えたことにある。左足をホームベース寄りに構える打法を「毎年、しっくりくるスタンスがなくて、7、8回変えていた。現状のは今まで試したことがないスタンスだけど、すごくしっくりくる」と自ら解説する。

 初のタイトルを獲得した14年は9月に顔面に投球を受けて骨折。そのまま37本塁打でシーズンを終えた。どこにも故障がない今季は、どこまで数字を伸ばすのか-。