ヤンキース田中将大投手(28)がレッドソックスとの地区首位攻防4連戦の3戦目に登板し、今季11勝目(10敗)でメジャー通算50勝目(26敗)をマークした。

 立ち上がりから順調にアウトを重ね、4回先頭のベニテンディに中前打を許すまで無安打を継続。6回には先頭ヌネスに二塁打を与え、1死三塁から自身の暴投で失点し同点となったが、6回裏に6番ホリデーの3ランでリードをもらうと、7回はわずか9球で相手を3者凡退に抑え、8回先頭に単打を許したところで降板。7回0/3、97球を投げ、5安打、2四球、3三振で1失点だった。

 メジャーでの50勝達成は日本投手では今年5月に達成したドジャースのダルビッシュ有投手(31=達成当時はレンジャーズ)に続いて史上7人目となり、通算101試合目の達成はダルビッシュの109試合目を抜き、日本投手では最速となる。

 地区2位のヤンキースはこの勝利で、首位レッドソックスと4・5ゲーム差に縮めた。

 田中は「あまり調子のいいボールもなかったですし、しかしその中でコース、高さというところを意識して、投げきることができたということは、1つ大きかったと思います。(50勝到達は自分の中では)遅かったですね」と話した。