マーリンズの球団買収グループのメンバー、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏が3日、球団の新体制で最高経営責任者(CEO)に就任した。現役時代に名遊撃手として活躍した43歳のジーター氏は、本拠地マーリンズ・パークで共同出資者の実業家ブルース・シャーマン氏と並んで記者会見に臨み「ファンを呼び戻し、長期にわたって持続性のある組織を目指したい」と抱負を述べた。

 ヤンキース時代の元同僚のイチロー外野手は「とても好きな選手の一人だ」としながらも、球団が選択権を保持する来季契約には「これから本人と会い(編成本部長の)ヒルと話し合ってから決めたい」と話すにとどめた。

 マーリンズは今季、ナ・リーグ東地区で優勝したナショナルズに20ゲーム差の2位で、ワールドシリーズを制した2003年を最後にプレーオフから遠ざかっている。「時間はかかるかもしれないが、この街(マイアミ)の持つ潜在能力を信じている」と語った。