ドジャースが3連勝でナ・リーグ地区シリーズを突破し、2年連続でリーグ優勝決定戦進出を決めた。先発ダルビッシュ有投手(31)が、5回0/3、2安打1失点7奪三振と力投し、ポストシーズン初勝利を挙げた。8回裏には前田健太投手(29)が1回無安打無失点と完全救援。2人そろって勝利に貢献した。

 大舞台特有の緊迫感から解放された前田は、心ゆくまでシャンパンを浴びた。出番は3-1と2点リードの8回裏。「今日はダルさんが先発した試合。負けられないと思って気持ちも入ってましたし、それがボールに伝わったのかなと思います」。最速153キロの速球と高速スライダーで打者3人を無安打2奪三振。躍動感あふれるフィニッシュで、プロ初の「ホールド」を記録した。

 慣れない救援ながら、登板2試合目にしてセットアッパーの役割を任された。先発としてのプライドを持ちつつも、必要とされることを意気に感じる部分も少なくない。「充実しているというか。勝ち試合に投げさせてもらってチームに貢献できたことは、選手としてすごくうれしいです」。先輩ダルビッシュに美酒を浴びせる無礼講も、この日が2回目。「最初にかけました。今日は僕しかかけてないんで僕の勝ちです」。世界一まであと2回。シャンパンファイトで、遠慮するつもりはない。