6番ヘルナンデスが満塁弾を含む3本塁打を放つなどドジャースの猛打が爆発してカブスを11-1で破り、対戦成績を4勝1敗として88年以来29年ぶり22度目のリーグ優勝を果たした。

 初回に3番ベリンジャーの適時二塁打で先制すると、ヘルナンデスが2回にソロ本塁打、3回には再びヘルナンデスが右中間へ満塁本塁打を放つなど4回までに11安打を放ち、9点の大量リードを奪った。

 投げては先発の左腕カーショーが4回1死からブライアントにソロ本塁打を打たれるまで安打を許さない力投を見せ、6回を3安打1失点に抑えた。7回からは2番手で前田健太投手が登板。外角速球で2三振を奪うなど10球で3者凡退にあっさり抑え、この日も完璧な救援を果たした。前田はポストシーズン5試合で5回を投げ無安打7三振。

 5回以降は追加点は奪えなかったが、9回にヘルナンデスのこの日3本目となる2ラン本塁打が飛び出して突き放し、8回から登板の3番手モロー、4番手ジャンセンが無失点に切り抜け歓喜の瞬間を迎えた。

 ダルビッシュ有投手は「回りが思っているほど嬉しくない。まだ最後まで終わっていない」と感激に浸ることなくワールドシリーズを見据えた。前田は「勝ちたい気持ちで一生懸命投げた結果。昨年は悔しい思いをしたのでここまできたら1番になりたい。任されたイニングをしっかり抑えたい」と気合を入れた。

 ヤンキースとアストロズの勝者と対戦するワールドシリーズ(7回戦制)は24日(日本時間25日)から行われ、88年以来の世界一を目指す。