日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す23歳の大谷翔平について、米メディアが連日、特集を組んでいる。28日は大リーグ公式サイトが「大谷争奪戦をリードする8球団」との記事を掲載した。

 トップの3球団はヤンキース、ドジャース、レンジャーズ。本命に推されたヤンキースは「先発ローテーションと指名打者に空席がある」と大谷が補強ポイントに合致すると指摘。ドジャースは日本選手の成功例が多いことを理由にしつつ、ナ・リーグは指名打者制ではないため、どれだけ外野手として起用できるかは疑問として残るとしている。

 レンジャーズは先発陣の強化が必要なほか、大谷のようなドラフト対象外の25歳未満の外国人選手に使える契約金の枠が353万5000ドル(約4億円)で一番多いのが有利としている。

 この本命3球団を追うのが、マリナーズ、レッドソックス、カブス。ダークホースとしてジャイアンツとツインズを挙げている。

 スポーツ専門局ESPNは質問と回答の形式で紹介。「メジャーで(投打の)二刀流はうまくいくのか」との問いには「ベーブ・ルースでさえ投手はやめて打者に専念した」と懐疑的な見方を示す。契約金が制限される中で挑戦を決断したことにも触れ「もう2年待っていれば(25歳で)1億ドル(約112億円)を優に超える大型契約を手にしただろう」と推測した。