エンゼルスはかねて大谷翔平投手に強い関心を示していた。ヤンキースのフロント在籍時に田中獲得に動いた経験があるエプラー・ゼネラルマネジャー(GM)は11月のGM会議で「日本の選手は常にマークしているし、二刀流は興味深い」と語っている。

 大谷と交渉後の6日には25歳未満のドラフト対象外の外国人選手に使える契約金の枠を、ツインズとのトレードで100万ドル(約1億1500万円)増やした。AP通信によると、231万5000ドル(約2億6600万円)となり、金銭面でも最大限の誠意を示していた。

 チームは2000年から指揮を執るソーシア監督の下、02年にワールドシリーズを制したが、ここ3年はプレーオフ進出を逃している。打線はア・リーグ最優秀選手に2度輝いたトラウト、通算614本塁打のプホルス、今オフに5年間契約延長したアップトンら右の強打者が並ぶ。

 一方でエース級の投手が不在で、左の強打者も少ない。大谷が投打で力を発揮するには最適のチーム事情といえる。