プロ野球日本ハムの大谷翔平の移籍先がエンゼルスに決まった8日、交渉の席に着きながら、争奪戦に敗れた球団は無念さをあらわにした。レンジャーズのダニエルズ・ゼネラルマネジャー(GM)は「大谷選手の選択がレンジャーズでなかったことを残念に思うが、成功を願っている。彼はグラウンド内外でいつも驚かせてくれた」との声明を発表した。

 マリナーズは直前までトレードで契約金の枠を増やすなど積極的な動きを見せていた。ディポトGMは地元紙シアトル・タイムズの取材にコメントを拒否。有力候補の一つとみられていたパドレスのプレラーGMも地元紙に対して獲得失敗への言及を避けた。

 一方でメジャー公式サイトは「エンゼルスが2018年必見のチームになる」とのコラムを掲載。チームにはア・リーグ最優秀選手(MVP)に2度輝いたトラウト外野手がおり「この時代の最高の選手と、18年の最も興味深い選手の競演が見られる」とした。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は「エンゼルス以外では、われわれ全員が勝者だ」とファン目線で表現した。強豪や絶大な人気を誇る球団が選ばれなかった点を評価し「ドジャースやカブスが獲得していたら、野球界にとって良くなかった」とした。