ヤンキース田中将大投手(29)が23日、仙台・楽天生命パーク宮城で練習を公開した。昨季はポストシーズンで快投も、シーズンは調子に波があり13勝12敗、防御率4・74。メジャー5年目のテーマを「コンスタント」に定め、日本人メジャー初となる4年連続開幕投手を最初の目標に置いた。

 投球の強度と瞬発系の俊敏さ。慣れた古巣で田中は軽快に動いた。52本塁打のジャッジに59本塁打のスタントンが加わり、超強力な援護が望める今季のヤ軍。「ワクワクしている」と歓迎しつつ「年間通して、どうやっていけるか。コンスタントに」と自身の乱高下の徹底回避に目を向けた。

 ヤ軍5年目。技術と駆け引きをさらに磨き上げなければ結果を出せない。「配球の傾向を頭に入れてきたチームに打たれたところがある。自分のクオリティーが下がったところで、余計に」。対策は「ここで話すほどバカではない」と伏せ「ありますよ」と笑った。

 開幕投手で勝てておらず「厳しい立場。(昨季14勝の)セベリーノがいる。今までと違うが、もちろん、そこに向かってやっていく」。星野監督が全幅の信頼を置いた安定感。「向こうに行ってから期待に応えられていない。いい年に」と安心させる。【宮下敬至】