米大リーグのマンフレッド・コミッショナーとインディアンス球団は29日、来季のユニホームから「先住民族の長」をあしらったロゴを取り除くと発表した。

 インディアンスは弱小球団が強豪へと成長を遂げる姿を描き、日本でも大ヒットした映画「メジャーリーグ」のモチーフとなったことでもなじみが深い。赤色の顔に白い歯を見せ、頭に羽根を付けたロゴは先住民族をイメージするもので、これまで廃止を要求する運動が度々起こってきた。

 球団側と話し合いを続けてきたコミッショナーは「これ以上、グラウンドでそのロゴを使うのは適切ではないという私の姿勢に、最終的に同意してくれた」と謝意を示した。球団は当面、本拠地クリーブランドの頭文字「C」を主要なロゴとして使用する。チーム名を変更する予定はなく、オールスター戦が2019年にクリーブランドで開催されることとの関連もないという。

 おなじみのロゴを使用する最後の年に1948年以来のワールドシリーズ制覇となればまさに映画のようだが、果たして実現するか。