ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す菊池雄星投手(27)の代理人、スコット・ボラス氏(66)が、いよいよ本腰を入れて菊池の交渉をまとめにかかる。

ウインターミーティングが開催されている会場で1時間超のメディア対応。米国東部時間の1月2日午後5時(同3日午前7時)が交渉期限となる。

<獲得希望球団の動き>

▼マリナーズ 菊池サイドと前日11日に話し合いを行ったと、球団公式サイトが伝えた。体調不良のディポトGMに代わって出席したホーランダーGM補佐は「まだ菊池と直接会えていないが、代理側とは話し合った。交渉プロセスの確認などをした」と明かし「彼らの意向を知れて良かった。球団内で話し合って予定を決めていく」と説明した。

▼ジャイアンツ 過去3度、世界一に導いたボウチー監督が菊池を称賛した。チームは先発投手不足で「大半の球団のように強い関心を持っている」と明言。指導してみたいかと問われると「あれだけの才能があるのだからね」と話した。また、地元メディアによればザイディ編成本部長が代理人のボラス氏と11日深夜に面会したという。

▼ナショナルズ リゾGMが初めて菊池に言及した。地元テレビ局MASN電子版によると、同GMは菊池について「評価を精査し、動向を追っている1人」と明言。今オフに左腕コービンと6年総額154億円で契約したばかりだが「先発投手は常に不十分」と話した。ナショナルズは代理人のボラス氏と懇意にしており、多くの選手が在籍している。

▼レンジャーズ 先発右腕リン(ヤンキースFA)と契約した一方、菊池へも興味を示している。花巻東時代から視察を続けてきたボイドGM補佐が「才能豊かな選手。(市場が)どう動くのか見極めたい」と、前向きな姿勢。地元ダラスに大企業「米国トヨタ」が移転し、全米有数の日本人コミュニティーができたこともあり、日本人選手は魅力十分だ。