全米野球記者協会(BBWAA)が22日(日本時間23日)、今年の米国野球殿堂入り4人を発表し、マリアノ・リベラ氏が、得票率100%で文句なしの殿堂入りを決めた。ヤンキース一筋で守護神として活躍。MLB歴代最高の652セーブを挙げ、最優秀救援投手を6度受賞した。殿堂入りはBBWAAに10年以上在籍する記者による投票で決まり、今回は全425票の75%以上の得票が条件だったが、425人の投票者全員が同氏に投票。得票率100%、満票での選出は過去最高だったケン・グリフィー氏の99・3%を抜き、史上初の偉業となった。

リベラ氏は開票後、MLBネットワークのインタビューに応じ、「素晴らしいこと。神に感謝したい。私にとって最高の球団であるヤンキース、そこでこういう形で終われて、うれしい」と喜びを語った。95年からヤンキース一筋に19年間、守護神として活躍。03年から09年までヤンキースに所属していた松井秀喜氏ともプレーを共にした。09年は44セーブを挙げ、チームのワールドチャンピオンに貢献。現役時代を振り返り、「1つ、思い出に残っているのは、ジャッキー・ロビンソン氏の背番号を代表して、42番を着られたこと」と感慨深げに話した。

マリナーズ一筋で18年間プレーし、首位打者2度、通算2247安打、309本塁打のエドガー・マルティネス氏(得票率85・4%)が殿堂入りの資格候補10年目、最終年で選ばれた。通算203勝、最多勝2度、サイ・ヤング賞2度獲得したロイ・ハラデー氏(得票率85・4%)、通算270勝のマイク・ムシーナ氏(得票率76・7%)も選出され、合計4人の殿堂入りが決まった。

ドナルド・トランプ米大統領がツイッターで後押ししていたカート・シリング氏は選出されなかった。