ペイトリオッツのQB、トム・ブレイディはここ20年のNFLで最高の選手と称えられるスターだが、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、同選手が過去に捕手としてメジャーで成功する可能性もあったと伝えている。

ブレイディはカリフォルニアのジュニペロ・セラ高校時代に野球部にも所属しており、2年間で打率3割1分1厘、8本塁打をマーク。超特大の本塁打がチームバスを直撃し、中で寝ていた運転手を起こしたという逸話がある。その打撃力はスカウト陣の目を引いており、1995年にはエクスポズが18巡目で指名していた。

元エクスポズのスカウト、ジョン・ヒューズ氏は「彼ならプロになれたと思う。投げることもできたし、左打者としてもパワーがあった。彼はメジャーで捕手としてプレーできたはずだ」と称賛する。ブレイディをドラフトで指名した元エクスポズGMのケビン・マローン氏も「彼なら史上最高の捕手になれたと思う」と、その強肩ぶりと身体能力の高さを称えている。

大学でフットボールを選んだブレイディは、2000年のドラフトでペイトリオッツに入団。2017年に自身5度目のスーパーボウル制覇を経験し、現地時間3日の第53回大会で6度目の優勝を果たした。