エンゼルス大谷翔平投手(24)が最短で5月ごろ、打者復帰する見通しであることが明らかになった。12日(日本時間13日)、アリゾナ州テンピのキャンプ地でオースマス新監督が、大谷の復帰時期について「5月ごろと考えている」と明言。また「最近、素振りも始めた」と、数日前から既にバットを使った練習を再開したことも明かした。

首脳陣が具体的な復帰のメドを口にしたのは初めて。ただ、「全て順調にいくことを想定してのもの」と同監督は付け加えた。トミー・ジョン手術を受けた右肘に打撃で影響が出ないよう、細心の注意を払う必要がある。また、日米の医療関係者の話では6月ごろの復帰を勧める見立てもある。5月は最短での復帰プランで、同監督は「遅らせる必要がある場合は、遅らせることになる」と、リハビリの進捗(しんちょく)状況によっては変更もありうることを示唆した。

今後は素振りからティー打撃、軽めのトス打撃など、徐々に段階を上げていく予定。復帰へと順調に進む一方で、オースマス監督は「彼は早くフィールドに出たいと思うだろうが、長期的に二刀流でやっていけるように、しっかり見守りたい」と話し、二刀流の復活時期に関しても今季中ではなく来季開幕に設定するなど、以前と変わらず慎重な姿勢を示した。

エ軍のキャンプインとなった13日(同14日未明)に、大谷は1軍施設のクラブハウスに姿を見せた。最短での打者復帰を目指し、メジャー2年目の挑戦が始まる。(テンピ=斎藤庸裕)