【グレンデール(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】メジャーNO・1の「マエケンチェンジ」は、今季も健在だ。ドジャース前田健太投手(30)が今キャンプで初めて打者相手に投球練習を行い、チェンジアップの手応えを口にした。「スライダーが一番自信のある球ですけど、もう少し精度を上げて、同じくらい自信のあるボールになれば最高。勝負球として使えると思う」。再び先発へ復帰するシーズンへ向け、好スタートを切った。

今オフ、MLB公式サイトが特集した変化球別のランキングで、チェンジアップ部門1位となった「マエケンチェンジ」。この日最初に対戦したメジャー6年目の右の好打者ヘルナンデスに対し、外角低めにストンと落として難なく空振りを奪った。延べ7人で3個奪った空振りのうち、2球がチェンジアップ。計18球で安打性の打球は3本あったが「いろいろ課題はありますけど、この時点では良かった」と納得の表情で振り返った。

バッテリーを組んだ新加入のマーティン捕手も、投球内容を絶賛した。チェンジアップは「最初は直球のような軌道で手元で落ちる。右打者でも左打者でも、両方使える。すでに決め球だと思う」。過去に斎藤隆や黒田博樹の女房役を務めたことのあるベテラン捕手からも太鼓判を押された。

順調にいけば26日(同27日)、ロイヤルズとのオープン戦に先発する予定だ。「今日は(相手が)味方だったので、次からは試合になるし、もうちょっと厳しく投げていく」。メジャー4年目、徐々にギアを上げる。