6度目の登板でメジャー初勝利をかけて先発した菊池雄星投手(27)が、5回10安打4失点、今季最多の97球を投げ、勝ち投手の権利を得て降板した。

1回から飛ばした。メジャー屈指の外野手トラウトとの初対戦では初球で95・4マイル(約153・5キロ)をマークした。この打席は四球を与えたが、3回の第2打席、2度目の対戦では直球勝負で3球三振。この日最速の95・8マイル(約154・2キロ)の内角直球で見逃し三振に仕留めた。

序盤から粘りの投球が続いた。3回までで60球。球数がかさんだ。3回2死一塁でプホルスと対戦した際には、2ストライクから5球粘られた末に高めのカーブを捉えられ、適時二塁打を浴びて失点した。

3点リードした4回には連打と犠飛で2失点目。さらに2死一、二塁のピンチでトラウトを迎えたが、再び内角へ渾身(こんしん)の直球を投げ込み、遊ゴロに打ち取った。

最後まで苦しんだ。5回も2本の長打を含む3安打を浴び、2失点。1点差まで詰め寄られたが、2死三塁から8番ボージャスを遊ゴロに打ち取り、なんとかリードを守った。メジャー初勝利へ、苦しい投球ながら土壇場で粘る力投を見せた。