ヤンキース傘下3Aスクラントンの加藤豪将内野手(24)が、またも大暴れした。シラキュース戦に3日「3番一塁」で出場し、今季初の2試合連続本塁打を含む2安打3打点。

本塁打はプロ自己最多の7本、2日連続のマルチを含む4試合連続安打で打率は今季ベストの3割6分8厘となり、メジャー初昇格へさらなる猛アピールが続く。

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加藤がメジャーに昇格するには、まず40人枠に入る必要がある。ヤ軍は現在、60日の負傷者リスト(IL)に入っている5人を含めて45人が40人枠入りし、すでに5人もオーバー状態。加藤が昇格するとすれば10日間ILに入っている選手を60日間ILに移すか、40人枠にいる選手をウエーバーにかけ放出するなどして枠を空けることになるが、60日間IL入りの5選手が復帰する際も誰かを40人枠から外さなければならず、枠オーバー状態の球団としては難しい作業になる。加藤のように大事に育ててきた生え抜きの若手は、ウエーバーのリスクにさらしたくないためいったん昇格させるとなれば継続的に40人枠に入れておくことが普通であり、現状のヤ軍としては40人枠の整理が必要になる。

 

◆加藤豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ。米カリフォルニア州マウンテンビュー出身。両親は日本人。3歳で日本に移り、神奈川で生活。6歳で米サンディエゴに戻り、野球を始めた。ランチョバーナード高では主に二塁手で3度の州王者。13年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキースに入団。今季3Aスクラントンに初昇格した。マリナーズのイチロー氏の影響で元々は右利きだったのを左打ちに変え、今年イチロー氏が引退した際にはアスリートの寄稿サイト「プレーヤーズ・トリビューン」に尊敬と感謝の思いをつづり話題となった。礼儀正しく丁寧な人柄で、普段は笑顔を絶やさない。188センチ、89キロ。右投げ左打ち。