ライバルであり仲間。レンジャーズの中継ぎ右腕マーティンが、日本ハム時代の同僚・エンゼルス大谷へ宣戦布告した。「彼が戻ってくることを楽しみにしているし、ここで、世界最高のリーグで対戦したいんだ」。リベンジの機会を熱望し「どうなるか、面白くなるよ」と胸を躍らせた。

負けたままではいられない。昨年の対決は1度だけ。9月26日のエ軍とレ軍のシーズン最終戦だった。大谷の最終打席で相対し、弾丸ライナーの22号アーチを左翼席へたたき込まれ完敗を喫した。「良いスイングだった。脱帽だよ」。

チームは同じア・リーグ西地区。大谷が打者に専念する今季は、対戦するチャンスも多くなる。初対戦は強烈な1発を食らったが「あれからいろいろ学んだ。今は彼のスイングの仕方も分かる」と自信満々。抑える策は「言えないよ」と、ニヤリと笑った。

対戦相手として燃えると同時に、日本でともに戦った仲間として、期待も寄せた。「彼はチームの勝ちに貢献できると思うし、ファンにとっても楽しみなこと。みんなが待っている」。直近のレンジャーズ戦は、5月24日からのエンゼルスタジアムでの3連戦。リベンジなるか、返り討ちにあうか。真剣勝負に挑む。【斎藤庸裕】

◆クリス・マーティン 1986年6月2日、米国テキサス州生まれ。11年にレッドソックスとマイナー契約。14年にロッキーズでメジャーデビューを果たした。16年から日本ハムに在籍し、中継ぎとして2年間で92試合に登板。18年からはレンジャーズに所属する。メジャー通算98試合の登板で1勝9敗、防御率5・08。203センチ、97キロ。右投げ右打ち。