エンゼルス大谷翔平投手が3番DHで出場し、1回に本塁打、3回に二塁打、5回に三塁打、7回に中前打を放ち、メジャーで日本選手初のサイクル安打を達成した。メジャーでは今季2度目。チームでは13年5月マリナーズ戦でトラウトが達成して以来8度目。4打数4安打1本塁打3打点の大谷は打率を2割8分1厘に上げた。チームは5-3で3連勝。

相手先発は5勝2敗のメジャー2年目左腕ヤーブロー。1回無死一、二塁の第1打席は、カウント1-0から2球目はバントの構えをしたが見逃してストライク。3球目の真ん中やや内寄りのシンカーを左中間席最前列へ運ぶ2試合連発の8号3ラン。メジャー通算30号で、6月は5本目で月間最多は昨年9月の7本。

3回先頭の第2打席は初球の甘いスライダーを左中間を破る中二塁打を放ち、2試合連続今季11度目のマルチ安打をマークした。

4回裏のレイズ攻撃中に屋外の雷雨による影響で球場が停電し、36分間中断した後に再開。直後に迎えた5回2死無走者の第3打席はカウント1-1からカーブを空振り。カーブを2球見逃し、フルカウントから外角のカーブを右手1本で巧みに打ち返し、ライナーで右翼線を破る右三塁打。サイクル安打に王手を懸けた。三塁打は今季初。3安打は今季3度目。

そして迎えた7回2死一塁の第4打席。2番手の右腕ウッドに対しフルカウントから2球ファウルで粘り、8球目の甘いスライダーをとらえて中前打を放ち、一気にサイクル安打を達成した。4安打は今季初で通算では3度目。昨年8月3日のインディアンス戦と9月5日のレンジャーズ戦でマークしているが、内容はともに2本塁打と2本のシングルヒットだった。

大谷は「(最後の打席は)ヒットを打ちたいと思っていた。(サイクル安打の達成は)ゲームの中だったのですぐ切り替えた。ベンチではみんな喜んでくれたので良かった。どの球がきても対応できる準備ができている」とコメントした。