カブスのダルビッシュ有投手(32)がレッズ戦に先発し、6回2安打無失点2死球7奪三振の快投を演じ、4月27日以来、14試合、81日ぶりとなる3勝目(4敗)を挙げた。

2018年にカブスへ移籍して以来、本拠地シカゴでの初勝利は、メジャー通算60勝目となった。

「自分が前回の状態を維持できれば打たれないと分かっていた。自信を持って投げました」。

立ち上がりの1回は、2者連続見逃し三振、投ゴロと3者凡退に仕留め、好スタートを切った。

その裏、カブスは3番ブライアントの20号ソロで先制した。

2回は、2者連続三振、死球、三ゴロと無失点に封じた。

その裏、カブスは7番ラッセルのソロ本塁打で1点を追加。2-0とリードを広げた。

3回は、内野ゴロ2本と空振り三振で3者凡退。

4回は、4番プイグを空振り三振に打ち取るなど3者凡退。プイグへの4球目には、最速98マイル(約158キロ)をマークした。

5回、先頭に死球を与え、2死後、初安打を許したが、後続を打ち取り、無失点に抑えた。

6回、先頭に二塁打を浴び、その後、1死三塁のピンチを迎えた。だが、3番スアレスを三ゴロに打ち取り、スタートを切った三塁走者は本塁タッチアウト。後続も三振に仕留め、無失点で切り抜けた。

その裏、打順が回ったところで代打を送られた。

ダルビッシュは、12日に続き、2試合連続無失点。

球数は83球。

防御率は4・46。

カブスは、7回に2点を追加。8回にも加点して逃げ切った。

試合後のダルビッシュは、久しぶりに白星について「ここまできたらもうどうでもいいですかね。3勝というのも、エッと思うけど、4敗しかしていないし。気にしていないです」と苦笑交じりに話した。

その一方で、「みんな僕がリグリーで勝っていないのも分かっていましたし、僕よりも周りが意識しているようなところがあった。ようやく勝てたということで、みんなもちょっと楽になるのではないかと思います」と穏やかな表情で話した。