オリオールズのウィルカーソン外野手が、2点勝ち越した延長16回に10番手で登板し、3者凡退でセーブを挙げた。試合後の公式記録によれば、野手によるセーブは1969年にセーブが公式記録となって以降では史上初。また、先発出場した選手が挙げたセーブも史上初という。

6時間19分の試合は、両軍の点の取り合いとなった。7回にエンゼルスが逆転し、2点差としたが、8回にオリオールズが同点。さらに9回にマンシーニのソロで1点勝ち越した。その裏、エ軍はグッドウィンのソロ本塁打で同点とし、延長戦に突入。互いに救援投手が踏ん張り、無失点でつないだ。

延長15回にエ軍は翌日26日に先発する予定だったキャニングを投入。結果的に裏目となり、1イニング目に3失点。だが、エ軍は15回裏に押し出し四球とトラウトの2点適時二塁打で再び同点とした。

延長16回にオ軍はビラーの2ランで3度目の勝ち越し。その裏、10番手として野手のウィルカーソンを起用した。

野手登録のウィルカーソンは自身メジャー3度目の登板。55マイル(約88・5キロ)前後のスローボールでエ軍のグッドウィン、カルフーン、プホルスを3者凡退とした。野手としてメジャー初セーブを挙げ、シーソーゲームを締めた。