2006年にカージナルスのワールドシリーズ制覇に貢献したクリス・ダンカン氏が6日、脳腫瘍のため死去した。38歳だった。

ダンカン氏はカージナルスで投手コーチを務めていたデーブ氏の息子で、兄のシェリー氏もインディアンスなどでプレーした元メジャーリーガーという野球一家の出身。メジャー2年目だった2006年は22ホーマーを放ち、チームの優勝に貢献した。通算成績は389試合の出場で打率2割5分7厘、55本塁打、175打点。引退後はセントルイスのラジオ局でスポーツを担当していた。

訃報を受け、カージナルスのチェアマンにしてCEOのビル・デウィット氏は「カージナルスはクリス・ダンカンの死に深い悲しみに包まれている」との声明を発表。「クリスは2006年の優勝チームのかけがえのない一員だった。球団の多くの人々にとって、素晴らしいチームメートで良き友人だった」と哀悼の意を示している。(AP)