ドジャース前田健太投手(31)が、プレーオフへ向け万全の状態を整えた。ジャイアンツ戦の8回から2番手で登板し、1安打無失点に抑えた。1死から左打者に安打を浴びたが、続く中軸の右打者2人に対しスライダーと直球を軸に連続三振。「しっかりリードを保ちながら無失点に抑えられたのは良かった」と淡々と振り返った。

12年のナ・リーグMVP、3番ポージーに対しては5球連続スライダーで攻め、決め球は外角高め直球で見逃し三振を奪った。「ある程度スライダーは安定していると思うので。右バッターには絶対使えるボールですし、打者によって(配球を)うまく使い分けていっている感じ」。20日のロッキーズ戦から5試合連続で無失点となり、勝ちパターンのセットアッパーとして安定感を見せる。「いい感覚で投げることができているので、いい形でポストシーズンを迎えられる」と頼もしく話した。(サンフランシスコ=斎藤庸裕)